中国国際結婚手続き-ねむしし
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中国での妊娠・出産&二重国籍取得(中国天津市)

投稿者 laigu@天津
2002年09月現在

*中国人をパートナーに選んだ皆さん、こんにちは。

結婚というイベントが済んだら、今度は、お二人の間に出来た可愛いジュニアのご誕生手続きが気になることでしょう。結婚前に気にしている方も勿論いらっしゃるでしょうね。(笑)

在北京日本大使館のHPを見ますと、ジュニアの国籍選択として、日本国籍だけにする手続きと、中国国籍を取得し日本国籍を留保する手続きの2つが書いてあります。ここで「え?」と思った方、いますよね?そうです。日中間の国際結婚ジュニアに二重国籍はあり得ないのです。

中国は法律で二重国籍を認めておりません。「中国国籍で、日本国籍は留保」というのが正確なのでしょう。

日本においては、22歳の誕生日までに、日本国籍にするか?中国国籍にするか?を選択するわけです。

その時、日本在住で日本国籍を選んだら、中国国籍をどうするのか?今は、まだ分かりません。きっと、在日の中国公館で手続きするのでしょうね。中国側の手続きをとぼけていれば、完全に二重国籍でしょうか?(笑)でも、この二重国籍は犯罪ですよねぇ?やっぱり。。。(爆)

以下、中国国籍取得、日本国籍留保の方法を私の経験で書いていきます。私が天津駐在中に結婚し、駐在のまま出生手続きをしたのは2002年9月・天津で、今回の記述はその当時のことです。時期や地域によって異なる部分が多々あるはすです。その点、ご注意ください。

当家、妊娠したことが判った時、当時の妻の日本語レベル、妻の希望、自らの帰国出来る可能性等の、諸状況を考慮し、中国で出産を決めました。(二重国籍状態になるし、それもいいか?と考えたのも確かです(^^ゞ)当時、自分で見聞きしていた範囲では、日本で出産すれば日本国籍のみ、中国で出産すれば中国国籍になり日本国籍は留保、もしくは中国国籍を取得せず、日本国籍のみ取得も可、という認識でした。

さて、中国での出産を決めたので、今度は中国の諸手続きです。まず、社区(街区)の衛生管理をしている病院へ行き、妊娠証明みたいなものを書いて貰い、今度は社区の社会福利部門へ行き、「独生孫子証明」というのを取りました。これが無いと母子手帳と同様な手帳が貰えないというので、「1人っ子政策と関係ないはずなのになぜ?」と疑問に思いつつ、会社に証明を書いて貰ったりしながら手続きしてました。

出産間近になってくると、出産する病院を決めて手配しなければなりません。中国の病院は、診察(問診部)と入院(住院部)が分かれていて、診察している病院で出産しようとしても、改めて入院手配が必要なためです。で、診察していた病院は、ベッドが開いておらず、違う病院で出産することになりました。日本では、ふつう無いことですよね。(^_^;)入院にはデポジットが必要。退院時にデポジットとの差額を精算されます。

今回は手続きの話ですので、感動したことなどは省きます。(^^ゞこれを書いているとやたら長くなりそうですし・・・。(爆)

さぁ、いよいよ、いわゆる二重国籍取得の手続きです。出産証明書は病院で書いてくれます。台紙付きの立派なものです。

日本の友人に見せたら、「日本でもあれば良いのに!」と言ってました。(笑)退院時までに渡されますので、間違い等が無いか確認しましょう。聞いた話では、氏名の欄は決まってない場合空欄になるそうです。

中国側の出生手続きは、「独生孫子証明」「出生証明書」「戸口本(戸籍簿)」を持参して、妻の戸口本を管轄する社区(街区)の公安派出所へ行きます。戸口簿(戸口本)辨理という窓口へ行き、申請書を貰い、記入します。

申請書と持参書類を提出すると、確認の後戸口簿以外は返却されました。その後、PCに接続されている2台のモニターの内、こちらに向いているモニターに打ち込みが表示されるのを見ながら、公安の窓口担当者が打ち込んでいるデータが合っているかどうかの確認をしつつ、作業が進んでいきます。打ち込みが終わると「もう一度確認して!」と言われ、OKをするとまるで通帳記入のように戸口簿へのプリントアウトが終わり、我が子、目出度く中国籍取得です。(既に、身分証の番号もあてがわれていました)

打ち込みの途中で有った、面白かったこと・・・。「民族は何にする?」というから、冗談交じりに「何でも良いの?」と聞いたら、「外国人だから何族にでも登録できるけど、普通は夫婦のどちらかの民族だろう!」と笑いながら言われました。(^_^;)「日本人は何族?」と聞いたら、リストを調べて「大和族」と言われましたが、なんか「大和族」というのに違和感が有ったのと、「もし、中国国籍を選んだら、少数民族にもない大和族のままになるのではないか?」という危惧をもち、妻の漢族を選びました。(^_-)

今度は日本側の手続きです。面倒ですが北京まで行かなければなりません。出産後1ヶ月経ってない妻は「坐月子」なこともあり、授乳もあるので、さすがに北京までは行けません。1人で行きました。事前に、北京大使館のHPでチェックし、出産証明書とパスポートの他、日本の役所で必ず必要な印鑑を忘れず持参です。二重国籍状態にするためには、出生届の氏名欄にある「国籍を留保する」にチェックをします。

出産証明書の日本語訳は、領事部に用意してある表に書き込んでいくだけで良いのですが、病院の住所が必要だと言います。出産証明書には番地が書いてありません。しょうがないので、妻に電話して調べてもらい、折り返し返事を貰いました。この後、戸籍に載るまでは1ヶ月ほど待つ以外ありませんが、しばらく帰国の予定も無いのでやむを得ません。

余談ですが、この数ヶ月後、一時帰国するために子どもの中国のパスポートを取得し、一時帰国中に、日本のパスポートも取得して戻ってきました。両方のパスポートともに、生後5ヶ月の写真が使われてますが、成長するにつれて当然顔つきが違ってきます。パスポートの有効期間は5年あります。入管の職員って、0歳児の写真から5歳児の顔を想像する訓練でも受けているのでしょうか?(爆)

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