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狗不理包子の由来

狗不理包子、この名前を初めて聞いたとき、中国語をある程度勉強したことがある人なら、「犬(狗)も相手にしない(不理)包子?ってことは、すごくマズいってことか?」と思った人も多いのではないでしょうか(筆者もその1人でした)?狗不理包子は天津発祥の特産品。美味しくなかったら売れるわけがありません。では、どうしてこのような名前が付いてしまったのでしょうか?今回はその由来に迫ってみましょう。

狗不理包子の由来は清朝までさかのぼります。当時、天津に包子の専門店があり、その店の主人は高貴友といい、幼名を「狗仔」といいました。高貴友の母の話では、高貴友は小さい頃は非常に意地っ張りで、一度意地を張ると小犬が遊びに来ても相手にしなかったそうです。それで、街の人達に笑われ、「狗不理」というあだ名が付けられてしまいました。

高貴友は大きくなってから料理を学びに行きました。彼は包子を作る時、研究を入念に行って材料を選ぶだけでなく、その製造技術も非常に優れていました。非常に美味しいというウワサを聞きつけ、当時の太后も高貴友が作った包子を食べました。そして、太后がその味を褒めちぎったことからウワサは瞬く間に広がり、商売は非常に繁盛。しかし、客のあまりの多さに包子を客に出す時間も無くなってしまいました。

そこで、高貴友は考え抜いた末、1つのアイデアを搾り出しました。さあ、そのアイデアとは一体・・・?

まず、おはしとお碗をテーブルの上に並べておきます。包子が食べたい場合、お客はお碗に食べたい分だけのお金を入れ、それを高貴友に見せます。高貴友はお碗に入っているお金と引き換えに包子をお碗に入れてあげる、というわけです。この作業の間、高貴友は一言もしゃべりませんでした。それで、街の人は「狗仔は包子を売る時にも誰も相手にしない」と笑いました。ここから、高貴友の店に「狗不理」という名前が付けられ、彼が作った包子も「狗不理包子」と呼ばれるようになったのです。

狗不理包子の由来のように、何かの由来を調べてみることは非常に面白いですね。自分はもっぱら食べ物関係ですが( ̄∇ ̄;。「この料理は美味しいけど、この料理の名前はどのようにして付いたんだろう?」とよく思うことがあります。疑問を解決するため、現地の人にインタビューしたりして調べることを通して、文化と言葉を同時に学ぶことができます。

留学のメリットはまさにここにあると考えています。言葉は文化の副産物。文化を研究することを避けて語学をマスターしようとするのは不可能です。中国で活躍しているカナダ人の大山はまさに文化を通して語学をマスターしたのです。辞書で単語を調べたり暗記するだけの語学勉強なら、母国でもできます。

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