チンギス・ハン
チンギス・ハンはモンゴル民族の名族、ボルギジン氏族の傍流の出といわれ、もとの名をテムジンといいました。
1206年、クリルタイ（諸部族長による大集会）で部族の長に推され、チンギス・ハンと号するようになりました。当時の中国は女真族による金王朝と、亡命王朝である南宋が並び立っている状況でしたが、類いまれな軍事指導力で次々と周辺諸国を滅ぼし、金への侵攻を始めました。
チンギス・ハンは1219年からは西方への遠征も開始。その結果、モンゴルの領土は西はアム・シル両河流域からイランまで、西北はキルギス草原からボルガ下流域まで拡大しました。
チンギス・ハンが1227年に死去した後、後継者のオゴタイが1234年に金を滅ぼしました。その後、1279年にフビライが南宋を滅ぼし、チンギス・ハンから数えて5代目にして念願の中国統一を果たしました。
