現在位置: トップページ > 中国歴史 > 伝説の夏王朝から始まる三代
中国古代には、夏、殷、周という三代と呼ばれる王朝がありました。
夏は、禹という男が洪水を治めた功績によって築いたと言われていますが、現在に至るまで遺跡等は発掘されておらず、伝説上の王朝とされています。
実際に存在していたことが確認されているのは殷王朝以降です。殷は、始祖の湯王が夏王朝最後の王であった暴君、桀を倒して建てた王朝と言われています。甲骨文字で占いを行い、青銅器を使用し、農業や牧畜が主要産業でした。殷が黄河下流の華北平原を中心に高度な都市文明国家を築いたのは、紀元前1550年以降のことです。
一方、辺境の黄土平原では周民族が農業を主産業として、質素な生活を営んでいました。当時、殷は暴君、紂王の出現で国が乱れており、周の武王はその間隙を縫って殷を攻め滅ぼし、紀元前1050年に西周王朝を打ち立てました。これを殷周革命と言います。