現在位置: トップページ > 中国歴史 > モンゴル人が築いた世界帝国 元
1127年、宋は金との戦いに敗れ滅亡。宋の残党は南に逃れ、1138年に南宋王朝を建てました。南宋と金が対立関係を深める一方で、蒙古が台頭。蒙古は南宋と共謀して金を滅ぼし、元を興しました。1279年には南宋も滅ぼし、中国初の征服王朝を打ち建てました。
元はモンゴル人至上主義を貫き、漢民族や漢文化を抑圧しました。また、対外政策にも力を入れ、領土を拡大し続けました。しかし、世祖フビライの没後は、短命の皇帝が続いて政治は不安定になります。また、度重なる遠征で財政も疲弊し、それが農民の反乱を誘発することになりました。元末に勃発した紅巾の乱は元王朝に壊滅的な打撃を与え、反乱軍から身を起こした朱元璋によって、1368年に滅ぼされました。
明の太祖となった朱元璋は、儒教の教えをベースに強力な専制政治を行い、後を継いだ永楽帝も類いまれなる政治手腕で内政・外政の安定に尽力しました。