現在位置: トップページ > 作者紹介 > VAIO Fシリーズ クリエイティブエディション(SONY)
VAIO Fシリーズ クリエイティブエディションに乗り換えました。
VAIO type BX(先代)が、大きなサイズの画像や動画を編集すると動作がもっさりとしてストレスを感じるようになり、軽作業時に時々フリーズするようにもなったので、中国人妻の再入国許可手続きと海外療養費の申請のために日本に行くついでに、Sony Style(2010年10月1日からソニーストアに改名)で購入しました。
VAIO type BX(先代)は、メインメモリ増設(1GB→2GB)して3年半使いました。VAIOとしては珍しい?スッキリとしたPCでした。
Sony Style(ソニーストア)でVAIOを購入すれば、店頭購入では1年保証になるところを無条件で3年の長期保証ベーシックにできるのですが、VAIO type BX(先代)もSony Style(ソニーストア)で購入していたので、今回のVAIO Fシリーズ購入では長期保証3年ワイド(12000円)を無料で付けられました。
長期保証3年ワイドは、破損、水ぬれ、火災といった偶然な事故の際にも無料で修理が受けられるという超太っ腹保証。海外修理にも対応しているものの、中国(香港を除く)は対象外なのが玉にキズ。
CPUやストレージなどを比較的自由にカスタマイズでき、店頭販売には無いオリジナルパソコンを組み上げることができるのもSony Style(ソニーストア)利用の大きなメリット。ただし、カスタマイズVAIOをオークションなどで他人に転売すると、転売した時点で保証が無効となってしまうので、この点だけは注意が必要です。
Sony Style(ソニーストア)で今回カスタマイズ購入したVAIO Fシリーズ クリエイティブエディションのスペックをレビューしてみたいと思います。
VAIO Fシリーズ クリエイティブエディション(VPCF12AGJ)スペック
OS | マイクロソフト Windows 7 Professional 64bit |
CPU | インテル Core i7-620M (2.66GHz、ターボ・ブースト利用時は3.33GHz) |
ストレージ | SSD 256GB (東芝THNS256GG8BBAA) |
メインメモリ | DDR3 SDRAM 4GB (2GBx2、デュアルチャンネル、PC3-10600) |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GT 330M GPU (専用グラフィックメモリ1GB) |
液晶表示装置 | 16.4型ワイド (Full HD 1920×1080、アンチグレア、Adobe RGB カバー率100%) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
無線通信 | Bluetooth、ワイヤレスLAN IEEE 802.11a/b/g/n |
外部出力端子 | HDMI、VGA、eSATA |
その他 | WEBカメラ、Felicaポート |
OS編: マイクロソフト Windows 7 Professional 64bit
【CPUセット】Microsoft DSP版 64bit 日本語 Microsoft Windows7 Professional 64bit OEM Microsoft 売り上げランキング : 5206 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
最近はWindows 7の64bit版が大部分のパソコンに搭載されるようになったこともあって、ソフトの対応も進んでおり、特に不自由は感じていません。
1999年(11年前!)に発売された中国語翻訳ソフトのj・北京 V4がWindows 7 Professional 64bitのナチュラルモードで動いたのにはちょっと感動。
Windows Live MessengerやSkypeは、互換モード(Windows Vista Service Pack 2)でないとタスクバーに常駐してくれないので、注意が必要です。
Windows 7は、Professional以上のエディションでXPモードを利用可能。Windows XP ProfessionalをWindows 7上でエミュレートし、XPモードのWindows XP Professionalの中でソフトをインストールできるようにしたことにより、互換性を高めています。
XPモードのWindows XP Professionalの中でいったんソフトをインストールしてしまえば、Windows 7からXPモードを意識することなく立ち上げられますが、OSのエミュレートは負荷の高い作業のため、CPUによっては動作がもっさりとする可能性があります。
今回購入したVAIO Fシリーズ クリエイティブエディションでは、互換性を考慮してWindows 7 Professional 64bitを選びましたが、依然としてXPモードを使用せざるを得ない状況になったことがなく、Windows 7の互換性の高さを実感しています。
CPU編: インテル Core i7-620M (2.66GHz、ターボ・ブースト利用時は3.33GHz)
Intel Core i7-930 2.80GHz 8MB BX80601930 インテル 売り上げランキング : 19809 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
インテル Core i7シリーズは基本4コアCPUなのですが、インテル Core i7-620Mは2コアというイレギュラーなCPU。
4コアCPUは動画レンダリングといった負荷の高い作業をさせるときはより安定しますが、軽作業であればクロック数が高い方が体感的にも動作は速いです。
インテル Core i7-620Mのターボブースト利用時におけるクロック数は3.33GHzと、現時点においてVAIO Fシリーズで選べるCPUの中では最速を誇ります。
実際、某パソコン関係雑誌が行ったベンチマークテストの結果によれば、インテル Core i7シリーズの上位4コアCPUを差し置いて1位をマークしていました。
動画編集の性能は重視したいところですが、動画は1年に数回編集する程度なので、普段使いの性能向上を重視して2コアCPUのインテル Core i7-620Mを選びました。
2コアCPUですが、インテルのハイパースレッディングテクノロジーによって擬似4コアCPUとして動作しますから、一時的に4コアCPUの性能が要求されるときはこの程度の対応で十分かと思います。
4コアCPU対応のソフトはまだまだ少数で、対応していなければ2コア或いは1コアしか動作しませんから、現時点で4コアCPUを選ぶのはよほどの必要性が無い限り避けた方が賢明です。
今回購入したVAIO Fシリーズ クリエイティブエディションで選んだインテル Core i7-620Mは2コアCPUながらもそのクロック数の高さから非常に軽快に動作しており、とても満足しています。過渡期にある4コアCPUの必要性は特に感じていません。
ストレージ編: SSD 256GB (東芝THNS256GG8BBAA)
I-O DATA 東芝製SSD採用 Serial ATA対応内蔵2.5インチSSD 256GB SSDN-ST256H アイ・オー・データ 2009-12-20 売り上げランキング : 68881 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
読み込みスピード重視のインテルSSDに対し、書き込みスピード重視の東芝SSD。
東芝SSDは、顧客に長期にわたって快適に使ってもらえることを重視しており、読み込みスピードを多少犠牲にしてでもSSDの寿命を縮める最大の原因である書き込み回数を減らすことに注力しています。
フラッシュメモリのノウハウにかけては世界最先端を行く東芝を前にしては、さすがのインテルも影が薄いといったところでしょうか。
今回購入したVAIO Fシリーズ クリエイティブエディションで選んだSSDの容量は256GBと、HDDに比べればかなり少ないですが、動画データは編集1回分がSSDに入れば十分です。
256GBのSSDだけでどうしても足りなければ、外付けHDDを増設するという手もあるので、当面は必要にして十分な容量と思います。
SSDの寿命については、東芝のSSD開発責任者によれば、256GBのSSDの場合、毎日10GBの書き込みを行えば140年、50GBの書き込みを行なったとしても28年使えるとのこと。512GBのSSDならその2倍!
ただ、ここで言うSSDの耐用年数は、達すれば必ず壊れるという訳ではなく、ごく低い確率でセルの欠損が始まるに過ぎません。また、耐用年数に達すればSSDのセル欠損が激増するというわけでもなく、欠損したセルは無効にされ、使用可能容量が少し減ることはあっても、急にSSDが動かなくなることはありません。
従って、今は既にSSDの寿命を特に気にしなくてもよい時代に入っていると言えます。
また、衝撃と高熱にも強いSSDは、持ち運ぶことが多く、熱がこもりやすいノートパソコンにとってエポックメイキング的なアイテムと言えるでしょう。SSDの値段は底をついてきているので、買い得感が出てきています。
メインメモリ編: DDR3 SDRAM 4GB (2GBx2、デュアルチャンネル、PC3-10600)
I-O DATA PC3-10600(DDR3-1333)対応 240ピン DIMM 2GB DY1333-2G アイ・オー・データ 2008-12-08 売り上げランキング : 50853 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
メインメモリにはDDR3 SDRAMを採用。一昔前では、グラフィックカードのグラフィックメモリに使われていた高価な高速メモリのDDR3 SDRAMですが、今ではメインメモリに。
インテル Core i7-740QM、Core i7-840QM プロセッサー搭載機では、メモリの最大動作周波数は1333MHzとなりますが、これ以外のCPUの場合はメモリモジュールに関わらず1066MHzが実際の動作周波数となります。
つまり、インテル Core i7-620Mは1066MHzが実際の動作周波数となるわけですが、最終的なスピードには様々なファクターが絡んでくるため、この差を体感することは難しいように思います。
今回購入したVAIO Fシリーズ クリエイティブエディションでは4GBにしたのですが、Photoshop、Dreamweaver、Fireworks、Outlook、ブラウザなどを同時に立ち上げて作業していても、3GBを超えたことがないので、ちょうどよかったかと思います。余裕分はRAMディスクとして使っています。
6GBにすると、4GBx1、2GBx1でデュアルチャンネルにならず、8GBはデュアルチャンネルになりますが価格が跳ね上がってしまいますし、そこまで使うかと言われれば使わないというのが正直なところです。
グラフィックカード編: NVIDIA GeForce GT 330M GPU (専用グラフィックメモリ1GB)
玄人志向 グラフィックボード nVIDIA GeForce GT240 1GB SDDR3 PCI-E RGB DVI HDMI LowProfile対応 GF-GT240-LE1GHD/D3 玄人志向 2010-01-31 売り上げランキング : 7271 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
グラフィックカードは、NVIDIA GeForce GT 330M GPU (専用グラフィックメモリ1GB)を採用。
NVIDIA CUDAによるGPU演算サポートは、画像処理や動画エンコードといった処理を大幅に高速化してくれるので、NVIDIA CUDA対応ソフトがあればその恩恵に預かることができます。
NVIDIA GeForce GT 330M GPU (専用グラフィックメモリ1GB)は、Windows 7のエアロを堪能するには十分過ぎる性能。
ゲームとしては、ラストレムナントをそこそこのクオリティでプレイできるレベルなので、一般的なゲームノートパソコンとしても申し分ないです。
液晶表示装置編: 16.4型ワイド (Full HD 1920×1080、Adobe RGB カバー率100%)
VAIO Fシリーズ クリエイティブエディションは、アンチグレアで1920x1080ドットの16.4型Full HD液晶を採用。
バックライト方式ではなく、カラーフィルターを使ったまま液晶の色域自体でAdobe RGBカバー率100%を実現することにより、バックライトよりもコストを抑えることに成功しています。
Adobe RGBは、従来の色域に比べて非常に広い範囲の再現領域を持っていて、きめの細かい色彩表現が可能になり、プリントアウト時の再現度が向上します。
個人的には、翻訳という仕事柄、原文と訳文を横に並べて作業することが多いことから、翻訳作業に申し分の無い大きさでウィンドウを2つ横に並べることのでき、低反射で目の疲れにくいアンチグレア、1920×1080ドットの液晶は非常に魅力的でした。
外部出力端子編: HDMI、VGA、eSATA
★HDMIケーブル★10m★PS3・ブルーレイ・TV★HDMI-10M SIS 売り上げランキング : 32716 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
HDMI端子はパソコン用のDVI端子を元にしたデジタル専用の端子で、1本でデジタルの映像と音声を送信可能。
最近の液晶テレビはHDMI端子を装備したものがほとんどなので、家で手軽にパソコン内の動画や音楽をデジタルクオリティで楽しむことができるのは嬉しい限りです。
レガシーインターフェースのVGA端子も装備しているので、HDMI端子の無いプロジェクターなどにも接続できます。
外付けHDDを内蔵HDDと同じ速度で利用できるeSATA端子(USB2.0と兼用)が付いており、外付けHDDの利用も視野に入れている人にとってはポイント高し。
番外編: ソニーカード同時入会
ソニーカード利用で5%引きというキャンペーンもあったので、今回のVAIO Fシリーズ クリエイティブエディション(VPCF12AGJ)購入を機にソニーカード同時入会を申請し、見事に審査をパス。CPUキャンペーンやメモリキャンペーンも同時開催されていたので、全部合わせると5万円以上安くなりました@@