中国国際結婚手続き-ねむしし
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中国出産奮闘記

投稿者 HERO
2006年08月26日現在

中国で出産し、3210gの男の子が無事産まれました。産室に入ってから出産までの時間は約10時間。

*8月26日夕方に家に帰り、徹夜で出産に付き合ってボロボロになった腰を抑えながらベッドの上に這い上がり、寝ころがったと思ったら寝ていて、起きたら既に深夜でした。

妻はもっとすごいことになっているでしょう。子供のために疲労を我慢していろいろしないといけないでしょうね。母は本当に偉大です。では、我々の中国出産バトルを言葉で綴ってみようと思います。

8月25日は朝から散痛(本格的な陣痛が来る前の微妙な痛み。日本語ではなんというんでしょうね)というのが来ました。

8月25日午後9時30分、5分に1回ぐらいの割合でそれなりの痛みが伴う陣痛が来るようになったので病院へ。

まだ子宮口があまり開いていないということで、「散歩してきてください」と言われました。この時点で既に陣痛が来ると痛みを我慢するためにしばらく立ち止まっていました。

散歩しながら病院を出ると、目の前に24時間営業のお粥チェーン店が。「リキつけて戦に備えるっぺ!」と店に入りました。食べながら、妻:「お医者さんは食べてこいとは言ってなかったよね・・・」、僕:「いいんじゃない?腹減ったら力出ないし」といった会話を交わしました。

食べた後、「失敗した!」と悟りました。僕の満腹中枢が刺激され、今までの疲労も相まってかなりの眠気が襲ってきたのです。でも、かなり緊張していたので眠るところまではいきません。もうろうとしながら妻に付き合います。

8月26日午前3時30分頃、子宮口が産室に入るための基準(2cm)まで開き、産室へ。一緒に入ろうとするとシャットアウト。出産間際まで外で待ってろということでした。ドアには厳重な電子ロックがかけられており、国家機密の研究をしているような雰囲気を感じました。

産室の外で待っている間、出産を終えて出てきた妊婦を見かけました。盗み聞きしたところによれば、産室に入ってから2時間で産んだとのこと。「お、速い人は2時間で産めるんだ^^」とちょっと安心。

しかし、待てども一向にお呼びがかかりません。要事に備えて仮眠を取ろうと思いましたが、椅子の上に横になっても気になって眠れません。

8月26日午前8時頃、中に呼ばれました。ロビーから産室の前までの部分は新しいこともあってそれなりにキレイな造りでしたが、産室の中はもっとキレイでした。質素な部屋が数室あるだけだと思っていたのですが、中はかなりの広さと部屋の多さでビックリ。

数時間ぶりに会った妻は痛みで相当参っていました。

付き添う間、腰をさすったり、水をあげたり、食事をあげたり、汗を拭いたり、妻があまりの痛みで呼吸法を忘れてしまうので一緒に呼吸してあげたりと大忙しでした。この段階まではいきんではいけないので、痛みに耐えるのも相当の苦労です。

「体力が無くならないように食事を取りなさい」という医師の指示の下、妻に食事をあげようとすると、「要らないって言ってるのに何で無理やり食べさせようとするの!」と一喝されました。妻、かなりピリピリしています・・・

25日夜にお粥などを食べたとはいえ、出産に必要な体力を補うまではいかないと思ったので、なんとか食べさせたかったのですが・・・。

「おーし!呼吸グッドォ!いいよぉ、その調子!」などと言っていると、「もう何も話さないで」と妻・・・。周りの医師と一緒に苦笑するしかありませんでした。

痛みで体をくねらせないように抑えようとした時、顔を強く押し返されてしまいました。「ええーぃ、このじゃじゃ馬め!」という思いが一瞬頭をよぎりましたが、妊婦さんのつらさを想像し、その気持ちは「出産後まで」保留しました。

付き添うこと4時間、やっと「いきんでOK」サインが出ました。いきむ度に顔が真っ赤になります。ここまで既に疲労も極度に達しているだろうに、一体どこからこれだけの力が出てくるのでしょうか?母は本当に偉大ですね。

ただ、1時間弱いきんでもなかなか出てきません。かなり窮屈なようです。妻が悟ったように「もうだめなの?」と言うのに対し、「大丈夫、問題ないよ」と笑顔を作って言うのが精一杯でした。見ていて非常に苦しくなってオロオロ&ウルウルしてしまい、見かねた医師が部屋の外に案内してくれました。

部屋の外にいた医師に「まだ出てこない!大丈夫なんですか?今からでは帝王切開できませんか?」と質問すると「何言ってるの!もうすぐ出てくるのに」と慰められましたが、頭の中では悪い結果ばかりがぐるぐる回っていました。

すると、「オギャー!」という声が!違う部屋かと思いましたが、どうやら妻の部屋からのようです。恐る恐る入ってみると、ナナナナナナなんと生まれているではありませんか!!!

子供や出産で疲れ切った妻を見て、こらえ切れずグシャグシャに泣いてしまいました。妻が笑顔で「遅くなってすみませんね」と日本語で話してくれたのが脳裏に焼きついて離れません。

陰暦の閏月(うるうづき)7月に生まれたというのも思い出深いです。陰暦2006年は暦調整のため7月が2回あり、今年は陽暦8月24日が2回目の陰暦7月、即ち閏月7月の始まりになります。閏月は他にも閏月3月、閏月8月などありますが、閏月7月は約20年に1回しか過ごせません。まぁ、我が家は陽暦で過ごそうと思っているので、大きな問題は無いと思いますが。

この閏月、韓国では忌み嫌われているようで、陣痛促進剤などで閏月に入る前に出産しようとする妊婦が多くて医師が困っているというニュースを先日見たことがあります。閏月の人に嫁ぐことを親が許可しないといったこともあるようです。

 

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