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トライリンガルの子供に育て上げるにはどうしたよいか?

2006年01月20日現在

●質問

トライリンガルの子供に育て上げるにはどうしたらよいでしょうか?

 

●回答

1つの成功例として、フィンランドの女性と結婚し、オーストラリアに住んでいるドイツ人教授の話を挙げてみることにします。

彼らには2人の子供がいます。その2人の子供に対し、ドイツ人教授はドイツ語で話しかけ、その妻はフィンランド語で話しかけました。教授とその妻がコミュニケーションをとる時は英語を使いました。また、オーストラリアに住んでいることから、家の外に出れば当然のことながら英語オンリーとなります。

この環境で成長した2人の子供は自然に3ヶ国語がしゃべれるようになったとのことです。

「このような育て方をすると子供たちが混乱しないか?」と疑問に思う方も少なくないと思いますが、小さい頃から多くの言語に触れさせた方が脳の働きが柔軟になり、異なる言語を受け入れやすくなるらしいです。

ただし、全ての子供が上記の方法でトライリンガルになれるかと言えばそうではありません。「バイリンガルの子供は知力の発達が遅れる。何故なら、人間は言葉を使って物事を考えるからで、習得言語を2つに広げると両方の言語の発達程度が低くなり、難しい問題を考えようとすると頭が混乱してしまう」という心理学の研究報告もあります。例えば、生まれつき穏やかな性格だった男の子が何かを話そうとする際にイライラする場合は、自分の意思を上手に伝えられなくなっている証拠です。この現象が頻発する場合、言語を2つ或いは1つに絞る必要があります。

両親が日本人で日本に住んでいれば、日本人になることも、母国語を持つことも、普通に生活しているだけで誰にでも達成できる「人間として当たり前のこと」です。しかし、海外に住む子供達はこうした「人間として当たり前の権利」を剥奪された過酷な環境の中で生きているのです。また、トライリンガルになることはあくまで親の願いであり、子供が必ずしも望んでいるとは限りません。従って、まずは親がこれらのことを理解した上で子供の教育方針を決定するべきだと思います。

 

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